がんは、地方によって多い地域と少ない地域とがあります。それは、がんの死亡率も罹患率も、
その地域の住民の生活習慣、気候風土など、さまざまな環境要因の違いを反映しているためと考えられます。
がん全体による死亡率を見ると、一番少ない県は人口10万に対し182.0人以下であるのに対し、
一番死亡率が高い県は、210.3人以上にも達しています。男性は中部で低く、北海道、青森、秋田、近畿西部、九州北部で高い傾向にあります。
女性は、中部、四国、九州南部で低く、九州北部、近畿西部、東京、北海道で高い傾向にあります。
従来、がん全体の死亡率は、一番多い胃がんの頻度や死亡率を反映していました。しかし胃がんによる死亡率の低下とともに、
肺がん、結腸がん、肝がんなどが増えているため、多様な分布を示すようになっています。
また、2000年(平成12年)と2005年(平成17)の年齢調整死亡率とを比較すると、男性は高知を除く都道府県で、女性は島根、佐賀、沖縄を除く都道府県で低下しています。
※都道府県別年齢年齢調整死亡率 単純に死亡率を比較すると各都道府県の年齢構成に差があるため、高齢者の多い都道府県では高くなり、
若年者の多い都道府県では低くなる傾向があります。このような年齢構成の異なる地域間で死亡状況の
比較ができるように、年齢構成を調整しそろえた死亡率が都道府県別年齢調整死亡率です。 |