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だれにでもわかるがん
代表的ながんとそのデータ
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大腸がん
特に結腸がんが増えている
大腸がんは、かつては日本には少なく、欧米で多いがんでした。しかし、1960年(昭和35)以後、日本でも増加傾向にあり、 近年ますます増加の一途をたどっています。2006年(平成18)には、大腸がんの死亡者数は全がん死の12.1%を占め、肺がん、 胃がんに次いで第3位です。(人口動態統計2006年概数)将来は胃がんを追い越すと考えられ、特に女性では、 2015年(平成27)にはがん罹患数のトップになると予想されています。
大腸がんは、できるところによって結腸がんと直腸がんに分けられます。 中でも結腸がんの増加が著しく、特に高齢者では結腸がんの罹患率は直腸がんの倍以上です。とはいえ、 直腸はたった15センチ(全大腸の10分の1)ぐらいの長さで、そこに全大腸がんの4割以上ができるのですから、 非常にがんができやすいところだといえます。
大腸がんに最もかかりやすい年代は、男女とも60代で、次いで50代、70代、40代と続きます。
動物性脂質の増加と食物繊維の減少が要因か
大腸がんの原因は、はっきりとはわかっていませんが、食物が大きな原因の一つと考えられます。食物中の発がん物質や、 体内でつくられる発がん物質が大腸粘膜を刺激してがんが発生すると考えられます。近年急増している原因は、食生活の欧米化、 特に動物性の脂質・たんぱく質をたくさんとるようになったことと、食物繊維をあまりとらなくなったことが大きな要因ではないかといわれています。
早期発見にはサインの出血を見逃さないこと
大腸がんは、見つけやすいがんです。患部から出血しやすいため、便潜血反応検査が大変有効ですし、自分でも、便に血が混じる、 排便後に血が出るなどの症状で発見することができます。
 便潜血検査は安全、簡単、安価で、一度に多くの検査が実施可能である等、検査方法として非常に優れた特徴があります。便潜血検査が陽性になった場合には、その原因を明らかにするために、精密検査を受けることが必要です。
●大腸がんの肉眼的分類
大腸がんの肉眼的分類
●大腸がんの年齢階級別死亡率
大腸がんの年齢階級別死亡率
資料 厚生労働省「人口動態統計」2000年
現在の大腸がんの治療法
早期で粘膜だけにあるときは、内視鏡で取り除きます。粘膜下層に達したときには、内視鏡手術で済む場合と、 開腹による大腸切除手術が必要になる場合とがあります。大腸は、かなり大きめに切除しても、小腸が代わりをしてくれるので、 後遺症が少なくて済みます。
進行した直腸がんの場合でも、医療機器の進歩で肛門機能温存手術が可能になり、 今では8割が人工肛門にする必要がなくなっています。また、人工肛門自体も日々改良されているので、 訓練すれば普通に生活できるようになります。
イラスト
大腸の粘膜内がんについて
大腸の粘膜内がんは「上皮内がん」とか「高度異形成の腺腫」とも呼ばれます。胃の粘膜内がんと異なり、1期ではなく0期に分類されます。 これは、リンパ節転移の可能性がなく、内視鏡手術や腹腔鏡手術などで治癒が期待できます。
※病期分類0期についてはこちらを参照
●大腸がんの深達度
大腸がんの深達度
●大腸がんの病期(ステージ)と治癒率
T がんが大腸壁あるいは筋層の外まで出ていないで、リンパ節転移のないもの 治癒率95〜100%
U がんが大腸壁あるいは筋層の外まで出ているが、リンパ節転移はないもの 治癒率70〜80%
V がんが大きくなり、リンパ節に転移しているもの 手術で取り切れた場合、治癒率50%
(注)A〜CはアメリカのDukesによる分類。治癒率は日本における5年生生存率
●大腸がんの死亡者数・死亡率の年次推移
大腸がんの死亡者数・死亡率の年次推移
資料 厚生労働省「人口動態統計」
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