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肝がんは、日本を含めたアジアやアフリカに多いがんです。わが国では、男性は女性の2倍余りと多く、男女とも60代で急増します。
罹患率、死亡率、死亡者数ともに増加しています。がんによる死亡のうち、男性では第3位、女性では第5位です。
肝がんには、最初から肝臓にできる原発性肝がんの他に、他の臓器にできたがんが肝臓に転移してできる転移性肝がんがあります。
原発性肝がんは、肝細胞ががん化した肝細胞がんがそのほとんどを占めています。転移性肝がんは、
胃や大腸などの消化器系のがんから転移したものが大部分です。 |
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日本人の肝がんの多くは慢性肝炎または肝硬変のある肝臓に発生しています。B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスに感染した患者さんの一部は、
慢性肝炎になり、のちに肝硬変から肝がんへという経過をたどります。初めにアジアとアフリカに多いといいましたが、
これらの地域にはウイルス性肝炎が多いことから、肝炎との関係はかなり強いと考えられます。
また、アルコールを大量に飲み続けると、肝硬変から肝がんへの進展を促進すると考えられています。 |
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肝臓は右上腹部の肋骨の内側にあり、横隔膜のすぐ下に膜状の組織で固定されています。
人間の臓器のうち、皮膚を除くと一番大きく、
消化を助ける胆汁を作ったり、栄養分を貯蔵したり、有害物を解毒したりと、非常に多彩な役割を果たしており、生体の化学工場ともいわれます。
再生能力が大変高く、健康な肝臓なら、半分を切除しても数カ月後には元の大きさに戻ります。
また、普段は肝臓全体の10分の1程度の力で機能を果たしているといわれ、予備能力が高いため、少々の病気や障害では症状が出にくく、
病気の発見が遅れがちです。このため、肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれます。 |
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治療の第一の選択は外科手術による部分切除で、肝がんの場合、これは大変確実な方法です。かつて、
肝がんは大変治療が難しいといわれていましたが、現在では、部分切除した場合、5年後の生存率はおよそ50%に達しています。
しかし残念ながら、切除できるケースばかりではありません。また部分切除も、特に小さながんほど成績がよいので、
早期発見・診断がとても大切です。
手術以外の方法としては、肝動脈塞栓術(がんに酸素と栄養を送る肝動脈からの血流を止めて、
がん細胞を壊死させる方法)、局所注入法(抗がん剤を含ませたアパタイト、あるいはアルコールをがん病巣に特殊な針で注入する方法)
などが行われます。 |