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だれにでもわかるがん
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子宮がん
子宮体がんと子宮頸がんに分類される
子宮がんは、女性がかかるがんでは、乳がん、大腸がん、胃がんに次いで多いがんです。成人女性ならだれでもかかる可能性がありますが、 中年期以降に特に増えます。
子宮がんには、子宮の入口、つまり膣と接する部分にできる子宮頸がんと、 子宮の奥にできる子宮体がんとがあります。この二つは、成因や性質がかなり違うので、全く別のものと考えた方がいいでしょう。
かつては、日本では子宮がんといえば、ほとんどがこの子宮頸がんで、子宮体がんは珍しいがんでしたが、ここ20年ほどの間に子宮体がんが増えて、 子宮がん全体に占める子宮体がんの割合は、20〜30%になってきました。欧米では子宮体がんが多く、 子宮頸がんとの比率はほぼ1対1となっていますから、わが国でも徐々にその比率に近づいていくものと予想されています。
子宮体がんは閉経後の人に増えている
子宮体がんは、閉経後に発生しやすいがんで、近年かなり増えています。高齢社会で年配者が増えているということもありますが、 発生率自体も上がっています。
かかりやすい人は乳がんと似た傾向にあり、肥満、糖尿病、高血圧、出産や妊娠の経験がない人・少ない人、 閉経が遅い人などです。また、若いころ卵巣障害やホルモン異常のあった人、乳がんにかかった人も、リスクが高くなります。
主症状は出血です。症状のないうちに検診を受けるのが理想ですが、検診は細胞診で費用と手間がかかるため集団検診はあまり進んでいませんから、 50歳以上で閉経している人は、自主的に受ける方がいいでしょう。
治療は、子宮摘出手術が基本です。肥満や高齢、 糖尿病や高血圧などの合併症がある人は、手術がやりにくいのですが、放射線療法や化学療法だけでは治りにくいものです。 こうしたハイリスクの人には、CTやMRIで、がんの広がりを調べたり、縮小手術の可能性を探るなど、 一人ひとりに応じた手術法や治療法を選ぶことが重要になります。
イラスト
  ●子宮がんの年齢階級別死亡率
子宮がんの年齢階級別死亡率
●資料 厚生労働省「人口動態統計」2006年(概数)                       ●資料 厚生労働省「人口動態統計」
日本で多い子宮頸がん
子宮頸がんは、日本を始め、アジア地域に多いという特徴がありますが、最近は欧米型に近づきつつあります。
子宮頸がん(悪性新生物) の治療は、子宮摘出術が基本です。ステージ(病期)によって、単純子宮全摘出または広汎子宮全摘出、リンパ節の郭清などが選ばれます。 さらに、内分泌療法、化学療法などを共に行うことがあります。
子宮頸がんの患者さんの中には、 かつてはそれほどいなかった20代の人が増えていますが、その原因には、初性交年齢の若年化、 セックスパートナーの自由化という風潮が考えられます。
子宮がん検診は対象年齢が30歳以上となっていることが多いため、29歳以下の人は、 個人的に検診を受ける必要があります。恐れずに、性交を始めたら検診を受けると考えた方がいいでしょう。
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上皮内新生物は、100%治る
最近、子宮頸部では、子宮がん検診や新しい細胞診の確立によって「上皮内新生物」とか「扁平上皮内病変」といった診断が増えてきています。
これは、従来「上皮内がん(0期がん)」とか「高度異形成」と呼ばれたものが含まれます。
上皮内という言葉が表しているように、 病変が子宮頸部の表面を覆う上皮だけに存在しているもので、その下層にある基底膜を破って浸潤をしていないので、本当の意味でのがん、 すなわち浸潤がんには至っていない「前がん病変」といってよいものです。
従って上皮内新生物は発見されれば治療は容易で、 全く怖くありません。これらの病変には、凍結療法や高周波療法、レーザー療法などの、主に開腹しない治療法が行われます。手術では、妊娠を希望しない場合には子宮を摘出することもありますが、妊娠を希望する場合は子宮機能を温存する円錐切除術が行われます。どの治療法でも、 この段階であれば、100%の治癒が期待できます。
※病期分類0期についてはこちらを参照


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