内分泌療法という、ホルモンをコントロールする治療法が発達・充実してきたため、治療成績はかなり上がってきています。 内分泌療法には次の3つがあり、現在では@の療法が一般的です。 @JH-RHアンタゴニストという薬を、月に1回ずつ注射する方法。 A手術で男性ホルモンをつくり出す精巣(睾丸)を除去する方法。患者の心理面での影響が大きい。 B脳の下垂体がアンドロゲン(男性ホルモン)の分泌の指示を出すのを、女性ホルモンを使って阻止する方法。狭心症や心筋梗塞などの副作用が問題。 前立腺がんは、進行すると骨に転移する特徴があり、そうなると骨折や骨の痛みで苦しむことになります。 前立腺のがん検診は一般的ながん検診には入っていないので、人間ドックなどで個人で早期発見を心がけることが重要です。
前立腺がんの症状は、たびたびおしっこがしたくなる、おしっこがしづらい、血尿が出るなどですが、初期にはこういう自覚症状が現れません。 ですから、早期に発見するためには、検診を受ける必要があります。 前立腺の腫瘍マーカー(PSA)は大変感度がいいため、早期発見や診断に役立ちます。これは、がんだけではなく、前立腺肥大や、 正常な前立腺でも血液中に見られるたんぱくですが、がんになると非常に多く分泌されるため、判断がつきます。ただし逆に、 PSAが上がっていないからがんではないとはいえません。 がんが疑われる場合には、初めに、肛門から指を入れて触診でしこりを探す直腸診と、 腫瘍マーカーの測定があります。さらに、疑いがあったら、超音波を用いた経直腸前立腺エコーで疑いのあるところを拡大撮影し、的を絞って組織を採取し、 調べます。 組織診は、以前は人の手によって行われていたため、少々の出血は避けられませんでしたが、 今ではバイオプシガンというピストル型の器具が使われ、サンプルを一瞬のうちに安全に採ることができます。