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だれにでもわかるがん
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何といっても早期発見が重要
病気にかからないようにすることを、一次予防といいます。しかし、がんには多くの要因が複雑にからんでいるため、 完全に防ぐのは容易ではありません。そこで重要なのが、早期に発見して、重大な事態になる前に防ぐことで、これが二次予防です。
集団検診をきちんと受けよう
胃がんや大腸がん、乳がん、子宮がんなど、かかる人が多くしかも早期発見しやすいがんについては、 がん検診(スクリーニングテスト)が行われます。その結果は、「異常なし」と「要精検」にふるい分け、 要精検の人にさらに詳しい精密検査を行います。
しかし、スクリーニングテストは、健康な人に対して行われるため、 安全な方法でなくてはならず、多数の人に受けてもらうことができるよう、簡便で経済的なものでなければなりません。 ですから、小さながんまで漏れなくチェックすることは期待できませんし、「偽陰性」の例があるのはやむを得ない面があります。 ここでいう偽陰性とは、検診で「異常なし」と判定されたのに、1年以内にがんと診断されるものです。
とはいえ早期発見のためには、がん検診を受けることが、何よりも重要です。
「要精検」といわれたら
「要精検」といわれると、まるでがんの宣告を受けたように怖がって逃げ回る人がいます。しかし、精密検査を避けていては、 せっかくスクリーニングを受けた意味がなくなってしまいます。「要精検」と判定された人の中で実際にがんが見つかる割合は、 子宮がんの10%を除けば、1〜3%程度ですから、むやみな心配は無用です。
カルテ
セルフチェックをし、症状には早い対応を
一方、がん検診で「異常なし」といわれても、完全に安心できるわけではありません。集団検診では早期発見が難しく、 発見時には進行しているがんが増えているため、集団検診だけでは対処できません。そうしたがんを少しでも早く発見するためには、 一人ひとりが検査や診断を受けることが重要です。
人間ドックでは、 市町村による検診などよりも診断精度の高いスクリーニングテストが行われます。しかし、ドックの種類によってはすべての臓器のがん検診を行うわけではなく、 精度も完全とはいえません。
乳がんや精巣がん、皮膚がんなどは自分で検診をすることができます。
また、がんは症状が出てからでは遅いのですが、下の表のように何らかの症状がある場合、早めに専門医にかかりましょう。
●老人保健事業におけるがん検診の有効性評価(1997年)
   検 査 法   対象年齢/実施回数          注  意  点
胃がん 胃X線検査 40歳以上/年1回 検査当日は朝食が食べられないなどの制約がある
大腸がん 便潜血検査 40歳以上/年2回 とくになし
肺がん 胸部X線検査と
痰細胞診の併用
40歳以上/年3回 「痰細胞診」は、主に喫煙者を対象としている
乳がん 視触診とマンモグラフィ
(乳房X線検査)の併用
40歳以上/2年に1回 マンモグラフィでは乳房をできるだけ平らにして撮影するため、多少痛みがある
子宮頸がん 細胞診 20歳以上/2年に1回 生理中の場合、十分な検査ができない場合がある

参考資料:「がん検診の有効性に関する情報提供のための手引き」(財)日本公衆衛生協会
        「新たながん検診手法の有効性の評価」(財)日本公衆衛生協会
        「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(厚生労働省)

 
●主ながんとその危険信号
がんの種類
危険な症状
胃がん
胃の痛み、重苦しさ、膨満感、胸やけ、食欲がない、ものがつかえた感じなどが続く。好みが変わったなど。
子宮がん
おりものや不正出血がある。
乳がん(マンモグラフィーによる)
乳房のなかにしこりがある。
ひきつれやくぼみがある。
乳首から分泌物が出てくる。
肺がん
咳や痰が続く。痰に血が混じる。
●肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がん、子宮がんの病気別5年生存率
肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がん、子宮がんの病気別5年生存率
資料 国立がんセンター中央病院初回治療例
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