 |
遺伝子治療とは、患者の遺伝子の免疫力を強化したり、失われたがん抑制遺伝子をがん細胞に導入することにより、がんの治療をすることです。
現在研究されている遺伝子治療は、「受動免疫強化療法」と「ワクチン療法」の2つにわけられます。
@受動免疫強化療法
抗がん活性をもつリンパ球をとり出して増やし、効果を増強する遺伝子を導入して患者さんの体内に戻すことによって、抗がん免疫の効果を増強する試みがなされています。現在までに、活性化されたリンパ球(TIL)に抗がん効果のある遺伝子(TNF,IL-2など)を導入した後に、患者さんに戻すという遺伝子治療が研究されています。
Aワクチン療法
腫瘍ワクチン療法と、DNA(RNA)ワクチン療法にわけられます。 |
|
 |
(1)腫瘍ワクチン療法
がん細胞に免疫反応を増強するサイトカインや接着分子などの遺伝子を導入し、がん細胞が増強しないように放射線を照射した後に患者さんの体内に戻す方法。現在までに悪性黒色腫、腎がん、線維肉腫等で試みられています。
(2)DNA(RNA)ワクチン療法
がんを認識して排除するがん特異的抗原遺伝子を、患者さんの体内に接種し、がん抗原を認識する免疫反応を誘導する試みで、臨床研究が進められています。
また、樹状細胞(抗原提示細胞)にがん特異的抗原遺伝子を導入することによって、抗がん活性を高める研究も期待されています。
|
|